YAGレーザーを用いた気管腫瘤手術の1症例

今回我々はYAGレーザーを用い気管腫瘤内視鏡的焼灼術を施行したので報告した. 症例は66歳女性で4歳時に真性クループにて気管切開施行. 以後度々, 呼吸苦あり来院し気管腫瘤指摘. 組織診断及び腫瘤減量手術目的にて平成8年3月29日入院となった. 腫瘤は気管口より8cm下方の位置に10時と2時の方向に各1個認められた. 4月11日NLA変法下に気管口より挿管. JET Ventilatorにて30%O_2 で換気. 気管支内視鏡下に生検後, YAGレーザーにて腫瘤を焼灼した. 出血は極少量で術後経過も良好であった. 自覚的呼吸苦をほとんど認めず4月22日退院となった. 退院後経過良好で現在腫瘤の...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 17; no. 2; p. 26
Main Authors 岸龍彦, 西村忠郎, 八木沢幹夫, 酒井正喜, 印牧直人, 河西稔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 28.06.1996
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ISSN0288-6200

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Summary:今回我々はYAGレーザーを用い気管腫瘤内視鏡的焼灼術を施行したので報告した. 症例は66歳女性で4歳時に真性クループにて気管切開施行. 以後度々, 呼吸苦あり来院し気管腫瘤指摘. 組織診断及び腫瘤減量手術目的にて平成8年3月29日入院となった. 腫瘤は気管口より8cm下方の位置に10時と2時の方向に各1個認められた. 4月11日NLA変法下に気管口より挿管. JET Ventilatorにて30%O_2 で換気. 気管支内視鏡下に生検後, YAGレーザーにて腫瘤を焼灼した. 出血は極少量で術後経過も良好であった. 自覚的呼吸苦をほとんど認めず4月22日退院となった. 退院後経過良好で現在腫瘤の再発は認めていない.
ISSN:0288-6200