高血圧症に対する針の治療効果 尿中ナトリウム排泄に及ぼす影響

高血圧症に対する針の降圧作用に, どのような機序が介在するかを探る目的で異った条件のもとに3回の実験を試みた。本態性高血圧患者に対し, 風池・腎兪・足三里の3穴を用い, 健康者には腎兪の穴を用いた。血圧, 脈拍の測定に加えて尿量, 尿中電解質, カリクレイン, クレアチニン, カテコールアミン及び血漿中レニン活性, 血中アルドステロン濃度, 尿素窒素 (BUN), カテコールアミンの量を測定した。その結果, 針刺激後すべてにおいて尿量及び尿中ナトリウム, クロールの著明な排泄増加が認められた。...

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Published in全日本鍼灸学会雑誌 Vol. 33; no. 3; pp. 260 - 265
Main Authors 鈴木, 由紀子, 坂本, 浩二, 森田, 宏, 後藤, 修司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 全日本鍼灸学会 01.01.1984
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ISSN0285-9955
1882-661X
DOI10.3777/jjsam.33.260

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Summary:高血圧症に対する針の降圧作用に, どのような機序が介在するかを探る目的で異った条件のもとに3回の実験を試みた。本態性高血圧患者に対し, 風池・腎兪・足三里の3穴を用い, 健康者には腎兪の穴を用いた。血圧, 脈拍の測定に加えて尿量, 尿中電解質, カリクレイン, クレアチニン, カテコールアミン及び血漿中レニン活性, 血中アルドステロン濃度, 尿素窒素 (BUN), カテコールアミンの量を測定した。その結果, 針刺激後すべてにおいて尿量及び尿中ナトリウム, クロールの著明な排泄増加が認められた。
ISSN:0285-9955
1882-661X
DOI:10.3777/jjsam.33.260