右中葉気管支結石症の1例

症例は63歳, 女性. 他院で右中葉肺炎として治療を受けていたが改善せず当院を受診した. 気管支鏡で中葉支に黄白色の結石が嵌頓しており, 高度な肺化膿症合併のため, 内視鏡下摘出は行わず, 中葉切除を施行した. 結石が付着していた気管支壁は上皮が脱落し小円形細胞浸潤と組織球の集簇を認め, 付近の軟骨は変性・壊死に陥っていた. 肺実質は線維化を伴う閉塞性肺炎像を呈していた. 結石の主成分は燐酸カルシウムであった....

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Published in気管支学 Vol. 23; no. 7; p. 635
Main Authors 工藤治, 笹本修一, 青木雅一, 原真範, 島谷慎二, 加藤信秀, 高木啓吾, 横内幸, 辻本志朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.11.2001
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ISSN0287-2137

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Summary:症例は63歳, 女性. 他院で右中葉肺炎として治療を受けていたが改善せず当院を受診した. 気管支鏡で中葉支に黄白色の結石が嵌頓しており, 高度な肺化膿症合併のため, 内視鏡下摘出は行わず, 中葉切除を施行した. 結石が付着していた気管支壁は上皮が脱落し小円形細胞浸潤と組織球の集簇を認め, 付近の軟骨は変性・壊死に陥っていた. 肺実質は線維化を伴う閉塞性肺炎像を呈していた. 結石の主成分は燐酸カルシウムであった.
ISSN:0287-2137