Activity of Support for Domiciliary Dental Care and Treatment in Hokkaido University Dental Hospital
北海道大学歯学部附属病院では平成11年4月より地域支援医療部を発足させ, 地域における歯科医療の支援体制を充実させるべく活動を開始した。ここでは高齢者に対する活動状況について報告する。本医療部は札幌歯科医師会と連携しており, かかりつけ医師・歯科医師, 訪問看護ステーションなどから直接あるいは歯科医師会を介して支援要請を受ける。要請を受けると, 各専門医, 麻酔医, 看護婦, 技工士が集まってカンファレンスを行い, かかりつけ歯科医師とも相談して詳細な治療計画を立てている。全身状態や介護, 搬送などの条件を考慮して入院か通院かを選択する。平成11年4月から12年5月までの入院集中治療を受けた患...
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| Published in | Ronen Shika Igaku Vol. 16; no. 1; pp. 92 - 97 |
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| Main Authors | , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
Japanese Society of Gerodontology
31.07.2001
一般社団法人 日本老年歯科医学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0914-3866 1884-7323 |
| DOI | 10.11259/jsg1987.16.92 |
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| Summary: | 北海道大学歯学部附属病院では平成11年4月より地域支援医療部を発足させ, 地域における歯科医療の支援体制を充実させるべく活動を開始した。ここでは高齢者に対する活動状況について報告する。本医療部は札幌歯科医師会と連携しており, かかりつけ医師・歯科医師, 訪問看護ステーションなどから直接あるいは歯科医師会を介して支援要請を受ける。要請を受けると, 各専門医, 麻酔医, 看護婦, 技工士が集まってカンファレンスを行い, かかりつけ歯科医師とも相談して詳細な治療計画を立てている。全身状態や介護, 搬送などの条件を考慮して入院か通院かを選択する。平成11年4月から12年5月までの入院集中治療を受けた患者は15名おり, 循環器系の疾患を有する高齢者が多く, 治療内容は抜歯などの観血的処置が中心であったが, 8症例では入院中に義歯作製まで行った。外来症例は10名で, 退院後の治療継続が半数近くを占めた。大半が循環器系の疾患を有していたが, 平均年齢は入院症例よりも低く, 抜歯などの観血的処置が少ない患者が中心であった。今後の展開として患者の増加が予想され, 大学病院だけではなく病院歯科も含めた支援体制のネットワーク作りが必要と考えられる。また, 高齢者の治療は術式や時間などの制約が多く, 卒前・卒後教育を充実させ, 人材を育成することが急務である。 |
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| ISSN: | 0914-3866 1884-7323 |
| DOI: | 10.11259/jsg1987.16.92 |