in vitroモデル内におけるマクロ・マイクロ流れの可視化計測

血液は血漿成分および赤血球などの有形成分から構成されている. このため, 血液の流れる上血管径のスケールにより, 異なった流れの挙動を示す. 動脈を流れる血液は一般に拍動流でニュートン流体とみなすことができる.一方, 約100μm以下の細動脈では定常の層流だが, 非ニュートン流体となり赤血球の変形挙動を考慮する必要がある. そこで, 本研究では可視視化計測を行なう際に, 各スケールにおける流れの物理に応じたPIV手法の開発を行なった. そして, 血管を模擬したin vitroモデル内のマクロな流れとマイクロな流れに適用し, 各手法の妥当性を検証した....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本流体力学会誌「ながれ」 Vol. 25; no. 1; pp. 5 - 12
Main Authors 大島, まり, 坂東, 佳憲, 木下, 晴之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本流体力学会 25.02.2006
Online AccessGet full text
ISSN0286-3154
2185-4912
DOI10.11426/nagare1982.25.5

Cover

More Information
Summary:血液は血漿成分および赤血球などの有形成分から構成されている. このため, 血液の流れる上血管径のスケールにより, 異なった流れの挙動を示す. 動脈を流れる血液は一般に拍動流でニュートン流体とみなすことができる.一方, 約100μm以下の細動脈では定常の層流だが, 非ニュートン流体となり赤血球の変形挙動を考慮する必要がある. そこで, 本研究では可視視化計測を行なう際に, 各スケールにおける流れの物理に応じたPIV手法の開発を行なった. そして, 血管を模擬したin vitroモデル内のマクロな流れとマイクロな流れに適用し, 各手法の妥当性を検証した.
ISSN:0286-3154
2185-4912
DOI:10.11426/nagare1982.25.5