A case of occupational therapy based on cognitive behavioral therapy theory for cancer pain
今回,がん性疼痛により不安や抑うつ症状を来し,廃用性障害が進んだ症例に対し,急性期から心理的側面を含めた多角的な評価を行い,認知行動療法理論に基づく作業療法を含めた包括的アプローチを行った.初期から多角的な視点で患者の苦痛・苦悩,日常生活への支障を評価し,他職種と共有した.そして段階的な目標設定に参画した結果,痛みの悪循環に陥ることなく急性期から在宅生活まで支援できた.よって慢性疼痛に対する認知行動療法アプローチと同様にがん性疼痛においても,運動療法や認知行動療法理論も視野に入れた包括的なアプローチはがん患者の日常生活動作と生活の質の向上に寄与する一助となり得るのではないかと考えられた....
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| Published in | Practice and science of occupational therapy Vol. 6; no. 3; pp. 86 - 93 |
|---|---|
| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
Hokkaido Association of Occupational Therapists
31.08.2024
公益社団法人 北海道作業療法士会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 2434-5806 2433-8451 |
| DOI | 10.32151/psot.6.3_86 |
Cover
| Summary: | 今回,がん性疼痛により不安や抑うつ症状を来し,廃用性障害が進んだ症例に対し,急性期から心理的側面を含めた多角的な評価を行い,認知行動療法理論に基づく作業療法を含めた包括的アプローチを行った.初期から多角的な視点で患者の苦痛・苦悩,日常生活への支障を評価し,他職種と共有した.そして段階的な目標設定に参画した結果,痛みの悪循環に陥ることなく急性期から在宅生活まで支援できた.よって慢性疼痛に対する認知行動療法アプローチと同様にがん性疼痛においても,運動療法や認知行動療法理論も視野に入れた包括的なアプローチはがん患者の日常生活動作と生活の質の向上に寄与する一助となり得るのではないかと考えられた. |
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| ISSN: | 2434-5806 2433-8451 |
| DOI: | 10.32151/psot.6.3_86 |