Whole-body MRIにより胸腹部の体幹筋障害を確認した抗PL-7抗体陽性筋炎の1例
症例は33歳の女性.機械工の手などの皮膚所見,四肢筋力低下,高CK血症,針筋電図所見,筋炎特異的自己抗体の同定により,抗PL-7抗体陽性筋炎と診断した.ステロイド治療と免疫抑制療法が奏功した.近年,欧米で筋ジストロフィーを対象として用いられているwhole-body MRIを実施し,体幹筋の炎症を信号変化として検出した.炎症性筋疾患において体幹筋の障害は過少評価されている可能性があり,今後の検討を要する課題と考えた....
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Published in | 臨床神経学 Vol. 58; no. 11; pp. 692 - 695 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本神経学会
2018
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
DOI | 10.5692/clinicalneurol.cn-001201 |
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Summary: | 症例は33歳の女性.機械工の手などの皮膚所見,四肢筋力低下,高CK血症,針筋電図所見,筋炎特異的自己抗体の同定により,抗PL-7抗体陽性筋炎と診断した.ステロイド治療と免疫抑制療法が奏功した.近年,欧米で筋ジストロフィーを対象として用いられているwhole-body MRIを実施し,体幹筋の炎症を信号変化として検出した.炎症性筋疾患において体幹筋の障害は過少評価されている可能性があり,今後の検討を要する課題と考えた. |
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ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
DOI: | 10.5692/clinicalneurol.cn-001201 |