消化器がんに対するがんペプチドワクチン療法

がんペプチドワクチン療法は, 新たながん治療法として注目されています. 抗がん剤や分子標的治療薬などの従来の治療法と比べ, 副作用が少なく, 投与が簡便であることから, QOL (quality of life) を損なわず行える治療法として期待されています. がんペプチドワクチンの機序と特徴, 現在行われている臨床試験の現状について述べていきます. 「はじめに」悪性腫瘍に対する免疫療法は, 外科治療, 化学療法, 放射線療法に次ぐ第4のがん治療法として注目されています. 1991年に悪性黒色腫に対する腫瘍拒絶抗原ペプチドを用いた免疫治療が報告されてから, さまざまな腫瘍抗原やその抗原遺伝子を...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in順天堂醫事雑誌 Vol. 59; no. 1; pp. 31 - 35
Main Authors 永原, 章仁, 加藤, 順子, 小西, 正恵, 芹澤, 信子, 渡辺, 純夫, 東原, 良恵, 松村, 祐志, 長田, 太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 順天堂医学会 2013
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2187-9737
2188-2126
DOI10.14789/jmj.59.31

Cover

More Information
Summary:がんペプチドワクチン療法は, 新たながん治療法として注目されています. 抗がん剤や分子標的治療薬などの従来の治療法と比べ, 副作用が少なく, 投与が簡便であることから, QOL (quality of life) を損なわず行える治療法として期待されています. がんペプチドワクチンの機序と特徴, 現在行われている臨床試験の現状について述べていきます. 「はじめに」悪性腫瘍に対する免疫療法は, 外科治療, 化学療法, 放射線療法に次ぐ第4のがん治療法として注目されています. 1991年に悪性黒色腫に対する腫瘍拒絶抗原ペプチドを用いた免疫治療が報告されてから, さまざまな腫瘍抗原やその抗原遺伝子を利用した抗腫瘍免疫療法が検討されるようになりました.
ISSN:2187-9737
2188-2126
DOI:10.14789/jmj.59.31