オピオイド誘発性便秘症に対するナルデメジン予防投与の実態調査

「緒言」オピオイド誘発性便秘症 (opioid-induced constipation : OIC) は, オピオイド鎮痛薬開始時の, 排便の習慣やパターンの変化で定義され, オピオイド鎮痛薬を使用する患者の15-64%に生じるとの報告がある. OICは患者の生活の質を低下させることや, オピオイド鎮痛薬に対するアドヒアランスを低下させ疼痛管理に悪影響を及ぼすとの報告があり, 適切に対処を行うことが重要である. OICに対する第一選択薬としては浸透圧性下剤や大腸刺激性下剤が推奨されている. またOICに対しては, 便秘薬を予防投与することが日常的に行われており, わが国を含めた各種ガイドライ...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 143; no. 2; pp. 183 - 189
Main Authors 大畑, 芽衣子, 春木, 弥生, 高橋, みなみ, 浮田, 聖子, 林, 誠一, 小澤, 有輝, 磯野, 永依, 楯, 亜紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.02.2023
日本薬学会
Subjects
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.22-00181

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Summary:「緒言」オピオイド誘発性便秘症 (opioid-induced constipation : OIC) は, オピオイド鎮痛薬開始時の, 排便の習慣やパターンの変化で定義され, オピオイド鎮痛薬を使用する患者の15-64%に生じるとの報告がある. OICは患者の生活の質を低下させることや, オピオイド鎮痛薬に対するアドヒアランスを低下させ疼痛管理に悪影響を及ぼすとの報告があり, 適切に対処を行うことが重要である. OICに対する第一選択薬としては浸透圧性下剤や大腸刺激性下剤が推奨されている. またOICに対しては, 便秘薬を予防投与することが日常的に行われており, わが国を含めた各種ガイドラインで予防投与が推奨されている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.22-00181