病院実務実習前後に実施したアンケート調査による薬学生の治験及び臨床試験に対する理解の評価
「緒言」新しい薬剤や医療機器の開発においては, ヒトにおける有効性と安全性を確認する必要がある. Evidence-based medicine(EBM)を構築するためには, 信頼できる臨床的根拠に基づいた治験及び臨床研究が必要である. 三重大学医学部附属病院(当院)の臨床研究開発センターは, 2005年1月の設立より治験の適正かつ円滑な推進を図るとともに, 臨床研究の科学性, 倫理性及び信頼性を確保するために, 医師主導型治験及び臨床研究の効率的かつ適正な実施に対する支援を行っている. なかでも, 臨床研究コーディネーター(clinical research coordinator:CRC)...
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| Published in | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 144; no. 5; pp. 567 - 576 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本薬学会
01.05.2024
日本薬学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0031-6903 1347-5231 |
| DOI | 10.1248/yakushi.23-00202 |
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| Summary: | 「緒言」新しい薬剤や医療機器の開発においては, ヒトにおける有効性と安全性を確認する必要がある. Evidence-based medicine(EBM)を構築するためには, 信頼できる臨床的根拠に基づいた治験及び臨床研究が必要である. 三重大学医学部附属病院(当院)の臨床研究開発センターは, 2005年1月の設立より治験の適正かつ円滑な推進を図るとともに, 臨床研究の科学性, 倫理性及び信頼性を確保するために, 医師主導型治験及び臨床研究の効率的かつ適正な実施に対する支援を行っている. なかでも, 臨床研究コーディネーター(clinical research coordinator:CRC)は, 医師と被験者及び治験依頼者の間に立ち, good clinical practice(GCP)に則った試験が円滑に実施されるよう支援している. 高度化及び複雑化した医療に貢献できる薬剤師を育成するため, 2002年に日本薬学会から「薬学教育モデル・コアカリキュラム」が制定され, 一般目標として「医薬品開発において治験がどのように行われるかを理解するために, 治験に関する基本的知識とそれを実施するうえで求められる適切な態度を修得する」ことが示された. |
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| ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
| DOI: | 10.1248/yakushi.23-00202 |