薬学実践としての卒業研究と実務実習の在り方

「はじめに」卒業研究と実務実習は, 平成25年改訂薬学教育モデル・コアカリキュラム (以下コアカリ) の大項目FとGにそれぞれ分類されるもので, A-Eの領域で学修した内容に基づいて, 基本的な資質に示される主要な能力を養成するための総合的な学修領域として位置づけられる. 同時に, 大学毎に掲げる教育理念や人材育成方針などの独自性を最も反映し易い科目でもある. 金沢大学薬学類・創薬科学類では高度医療を担う主導的薬剤師を始め, 薬系大学教員, 薬学研究者, 保健行政担当者など, 「薬学分野の多様な職種で活躍するリーダー」を育成することとし, この目的を達成するための様々な取組を行ってきた. 本シ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 142; no. 8; pp. 821 - 827
Main Author 国嶋, 崇隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.08.2022
日本薬学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.22-00004-3

Cover

More Information
Summary:「はじめに」卒業研究と実務実習は, 平成25年改訂薬学教育モデル・コアカリキュラム (以下コアカリ) の大項目FとGにそれぞれ分類されるもので, A-Eの領域で学修した内容に基づいて, 基本的な資質に示される主要な能力を養成するための総合的な学修領域として位置づけられる. 同時に, 大学毎に掲げる教育理念や人材育成方針などの独自性を最も反映し易い科目でもある. 金沢大学薬学類・創薬科学類では高度医療を担う主導的薬剤師を始め, 薬系大学教員, 薬学研究者, 保健行政担当者など, 「薬学分野の多様な職種で活躍するリーダー」を育成することとし, この目的を達成するための様々な取組を行ってきた. 本シンポジウムでは, こうした人材育成方針を掲げるに至る背景となった薬学教育における現状分析と, それに基づいた本学の改革を紹介しながら, 卒業研究と実務実習の在り方と今後について考える機会としたい.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.22-00004-3