集団マインドフルネス瞑想訓練のストレス低減効果
「問題と目的」 マインドフルネスとは, 「現在に注意を向け, 価値判断せずに瞬間, 瞬間の経験を明らかにしてゆくことによって得られる意識」のことである(春木・石川・河野・松田, 2008). こうしたマインドフルネスは, 不快や苦痛に対する対処方法のひとつであると考えられており, 慢性疼痛に対する相補療法として開発されたマインドフルネスストレス低減法(Kabat-Zinn, 1990春木訳2007)を始めとして, 第三世代の認知行動療法と呼ばれる, マインドフルネス認知療法(Segal, Williams, & Teasdale, 2002越川監訳2007), 弁証法的行動療法(Lin...
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          | Published in | パーソナリティ研究 Vol. 27; no. 2; pp. 168 - 170 | 
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| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本パーソナリティ心理学会
    
        01.11.2018
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1348-8406 1349-6174  | 
| DOI | 10.2132/personality.27.2.5 | 
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| Summary: | 「問題と目的」 マインドフルネスとは, 「現在に注意を向け, 価値判断せずに瞬間, 瞬間の経験を明らかにしてゆくことによって得られる意識」のことである(春木・石川・河野・松田, 2008). こうしたマインドフルネスは, 不快や苦痛に対する対処方法のひとつであると考えられており, 慢性疼痛に対する相補療法として開発されたマインドフルネスストレス低減法(Kabat-Zinn, 1990春木訳2007)を始めとして, 第三世代の認知行動療法と呼ばれる, マインドフルネス認知療法(Segal, Williams, & Teasdale, 2002越川監訳2007), 弁証法的行動療法(Linehan, 1993大野監訳2007), アクセプタンス・コミットメント・セラピー(Hayes, Strosahl, & Wilson, 2012武藤・三田村・大月監訳2014)などに取り入れられている. マインドフルネスの促進手段である瞑想を中核とした介入技法は, マインドフルネス瞑想訓練と呼ばれており, うつ病患者の再発率低下, がん患者のQOL向上, 健常者の不安・否定的感情の低下など心理的・医学的治療効果をもつことが確認されている(春木他, 2008). | 
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| ISSN: | 1348-8406 1349-6174  | 
| DOI: | 10.2132/personality.27.2.5 |