大学院修士課程臨床薬学講義ならびに実務実習の Visual Analog Scale法による客観的評価

従来の薬学教育における臨床教育の不足から, 多くの薬学系大学院博士前期課程(修士課程)に薬剤師免許取得後の大学院生を対象とした臨床系の専攻やコースが設立されてきている. 金沢大学でも, 薬学研究科(現:自然科学研究科)に臨床薬学教育を主眼に置いた医療薬学専攻が平成8年に設立され, 国立大学としては早期であった. 本学医療薬学専攻では, 薬剤師免許取得者を対象とし, 臨床現場で指導的役割を果たす高度な藥剤師の養成および次世代の医療薬学教育研究に携わる人材の育成を教育理念としている. このため, 医療薬学専攻の学生に対して医療現場の実習を通じて医療を担うものとしての自覚を深めさせるとともに, 自然...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 123; no. 11; pp. 973 - 980
Main Authors 松下, 良, 清水, 栄, 木村, 和子, 亀井, 浩行, 小野, 俊介, 野村, 政明, 鈴木, 永雄, 宮本, 謙一, 横川, 弘一, 成橋, 和正, 山田, 清文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.11.2003
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.123.973

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Summary:従来の薬学教育における臨床教育の不足から, 多くの薬学系大学院博士前期課程(修士課程)に薬剤師免許取得後の大学院生を対象とした臨床系の専攻やコースが設立されてきている. 金沢大学でも, 薬学研究科(現:自然科学研究科)に臨床薬学教育を主眼に置いた医療薬学専攻が平成8年に設立され, 国立大学としては早期であった. 本学医療薬学専攻では, 薬剤師免許取得者を対象とし, 臨床現場で指導的役割を果たす高度な藥剤師の養成および次世代の医療薬学教育研究に携わる人材の育成を教育理念としている. このため, 医療薬学専攻の学生に対して医療現場の実習を通じて医療を担うものとしての自覚を深めさせるとともに, 自然科学の素養を身に付けることを求めている. 具体的な教育目標は, 医療人としての倫理観の醸成, 医療の専門家として健康と疾病に関する知識獲得, 薬物治療に起因する問題の同定, 評価, 解決, ならびに, コミュニケーションに関する知識, 技術の習得, さらには, 関連分野における高い研究, 開発能力を発展させることである.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.123.973