弘前大学高度被ばく医療支援センターにおける内部被ばく線量評価のためのバイオアッセイへの取り組み

• Published in: 保健物理 Vol. 58; no. 1; pp. 27 - 30
• Main Authors: 山田, 椋平, 赤田, 尚史, 辻口, 貴清, 伊藤, 勝博, 床次, 眞司, 小山内, 理, 田副, 博文, 花田, 裕之, 柏倉, 幾郎
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本保健物理学会 28.04.2023
• ISSN: 0367-6110; 1884-7560
• DOI: 10.5453/jhps.58.27

「1. はじめに」わが国における原子力災害医療体制は, 1999年9月に発生した(株)ジェー・シー・オーウラン加工工場での臨界事故を契機に構築され, 2011年3月に発生した東京電力(株)福島第一原子力発電所事故の後に再構築された. 具体的には, 従来は原子力施設の立地道府県等が地域の医療機関を初期・二次被ばく医療機関として指定し, 国が三次被ばく医療機関を指定するツリー型の体制を敷いていた. 一方, 現在は, 原子力施設の立地道府県等が被災地域の原子力災害医療の中心となる医療機関を「原子力災害拠点病院」として指定し, 当該病院は, 立地道府県等が登録する「原子力災害医療協力機関」の協力や国が指定する「 (基幹) 高度被ばく医療支援センター」及び「原子力災害医療・総合支援センター」の支を受けるという体制になっている.