実験及びシミュレーションのための統合データベースの開発

「1. はじめに」 研究を行うとデータが産出され, 研究者は所属組織の規則や独自の方法でデータを整理している. 最近では, 研究の信頼性や再現性のためにも, 研究データの管理がますます重要視されている. 同時に, 異なる研究分野からの研究者が協力し, ヘテロな研究者集団として課題解決に取り組むことが一般的になっている. そして, 研究データを効率的に共有し, 研究を進める方法が求められている. このように, データ共有により, 必要な情報が容易に入手でき, チーム研究がスムーズに進行できる. ただし, 研究グループが地理的に離れている場合, データの共有が困難になる. そのため, 「研究データ...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 144; no. 5; pp. 539 - 543
Main Authors 木村, 直貴, 宮地, 弘幸, 野村, 尚生, 山田, 一作, 前仲, 勝実, 重田, 育照, 乙黒, 聡子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.05.2024
日本薬学会
Subjects
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.23-00191-2

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Summary:「1. はじめに」 研究を行うとデータが産出され, 研究者は所属組織の規則や独自の方法でデータを整理している. 最近では, 研究の信頼性や再現性のためにも, 研究データの管理がますます重要視されている. 同時に, 異なる研究分野からの研究者が協力し, ヘテロな研究者集団として課題解決に取り組むことが一般的になっている. そして, 研究データを効率的に共有し, 研究を進める方法が求められている. このように, データ共有により, 必要な情報が容易に入手でき, チーム研究がスムーズに進行できる. ただし, 研究グループが地理的に離れている場合, データの共有が困難になる. そのため, 「研究データの共有化」が課題となっている. この問題に対処する手段として, ウェブ上でデータを共有できる仕組みの構築が考えられる. これにより, 研究グループのメンバーはいつでもデータにアクセスでき, 共同研究の円滑な進行が期待できる.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.23-00191-2