電気加熱原子吸光光度計を用いた作業環境の空気中インジウム分析
「1. 背景」日本産業衛生学会は, 労働環境においてインジウム吸入曝露の健康影響を肺の間質性変化で評価し, 日本で行われた労働者集団の2つの疫学調査結果を基に, インジウムおよびその化合物の生物学的許容値として, 血清中インジウム3μg/lを2007年に提案した. 2010年に厚生労働省から出された技術指針では, 目標の空気中濃度として0.01mg/m3, 許容される濃度として3×10-4mg/m3が規定され, 粉塵を捕集した濾紙の前処理法および誘導結合高周波プラズマ質量分析装置 (ICP-MS) による分析法の詳細が示された. 2013年に改正された特定化学物質障害予防規則では, インジウム...
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          | Published in | 産業衛生学雑誌 Vol. 63; no. 1; pp. 1 - 5 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            公益社団法人 日本産業衛生学会
    
        20.01.2021
     日本産業衛生学会  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1341-0725 1349-533X  | 
| DOI | 10.1539/sangyoeisei.2020-021-C | 
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| Summary: | 「1. 背景」日本産業衛生学会は, 労働環境においてインジウム吸入曝露の健康影響を肺の間質性変化で評価し, 日本で行われた労働者集団の2つの疫学調査結果を基に, インジウムおよびその化合物の生物学的許容値として, 血清中インジウム3μg/lを2007年に提案した. 2010年に厚生労働省から出された技術指針では, 目標の空気中濃度として0.01mg/m3, 許容される濃度として3×10-4mg/m3が規定され, 粉塵を捕集した濾紙の前処理法および誘導結合高周波プラズマ質量分析装置 (ICP-MS) による分析法の詳細が示された. 2013年に改正された特定化学物質障害予防規則では, インジウム化合物の作業環境測定, 評価, および適切な改善が義務付けられた. | 
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| ISSN: | 1341-0725 1349-533X  | 
| DOI: | 10.1539/sangyoeisei.2020-021-C |