ニードルブラシの使用により診断がついた肺小細胞癌の1例

症例.50歳男性.胸部レントゲン写真で,右下葉に腫瘤陰影を認めた.胸部CT上,腫瘤は4cm大で内部には右下葉枝の透瞭像を認めた.気管支鏡検査を施行したところ,気管支腔内に腫瘍病変はなく壁外性の病変であった.キュレットと通常のブラシによる細胞診を右B^7から行い,壁外病変のため右B^7と底幹の分岐部からニードルブラシを穿刺して細胞診を行った.結果.ニードルブラシからのみ小細胞癌の診断を得た.結論.壁外病変の診断にニードルブラシは有用であった....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 25; no. 7; pp. 543 - 547
Main Authors 河野, 修興, 叶, 康司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2003
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Subjects
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.25.7_543

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Summary:症例.50歳男性.胸部レントゲン写真で,右下葉に腫瘤陰影を認めた.胸部CT上,腫瘤は4cm大で内部には右下葉枝の透瞭像を認めた.気管支鏡検査を施行したところ,気管支腔内に腫瘍病変はなく壁外性の病変であった.キュレットと通常のブラシによる細胞診を右B^7から行い,壁外病変のため右B^7と底幹の分岐部からニードルブラシを穿刺して細胞診を行った.結果.ニードルブラシからのみ小細胞癌の診断を得た.結論.壁外病変の診断にニードルブラシは有用であった.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.25.7_543