関節リウマチ, シェーグレン症候群に合併したリンパ球性間質性肺炎の1例
背景. リンパ球性間質性肺炎(lymphocytic interstitial pneumonia:以下LIP)はシェ-グレン症候群(Sjogren's syndrome:以下SjS)との合併例が多く経験される. 症例. 症例は66歳女性. 呼吸困難と咳嗽を主訴に来院した. 免疫血清学所見等より, 関節リウマチ(rheumatoid arth血is:以下RA)とSjSと診断された. 胸部CT上は両下葉浸潤影を認めた. 胸腔鏡下肺生検の組織所見で, 肺胞壁にリンパ球, 形質細胞浸潤とリンパ濾胞の形成を認めたため, 二次性Sjsに合併したLIPと診断された. ステロイド治療により, 臨床...
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| Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 26; no. 6; pp. 517 - 521 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2004
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
| Subjects | |
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| ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI | 10.18907/jjsre.26.6_517 |
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| Summary: | 背景. リンパ球性間質性肺炎(lymphocytic interstitial pneumonia:以下LIP)はシェ-グレン症候群(Sjogren's syndrome:以下SjS)との合併例が多く経験される. 症例. 症例は66歳女性. 呼吸困難と咳嗽を主訴に来院した. 免疫血清学所見等より, 関節リウマチ(rheumatoid arth血is:以下RA)とSjSと診断された. 胸部CT上は両下葉浸潤影を認めた. 胸腔鏡下肺生検の組織所見で, 肺胞壁にリンパ球, 形質細胞浸潤とリンパ濾胞の形成を認めたため, 二次性Sjsに合併したLIPと診断された. ステロイド治療により, 臨床症状や画像異常は軽快した. 結語. RA, 二次性SjSに合併したLIPの症例を経験したため, 報告した. リンパ球性間質性肺炎(lymphocytic interstitial pneumonia:以下LIP)はLiebowらにより分類された特発性間質性肺炎(indiopathic interstitial pneumonia:以下IIP)の一型1であるが, 現在ではむしろリンパ増殖性疾患の一表現型と考えられている. |
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| ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI: | 10.18907/jjsre.26.6_517 |