気道熱傷後の気管狭窄に対してレーザー焼灼を施行した 1 例
気道熱傷後気管狭窄が徐々に進行し, 6ヵ月後重篤な呼吸困難をきたしたため, 気管狭窄部に対してレーザー焼灼後, intratrachealスパイラルチューブを挿入し, 呼吸困難が軽減した52歳, 男性の1例を報告する. 気道熱傷による瘢痕性気管狭窄に対して, レーザー焼灼は有用であったが, 今後も頻回の気管支鏡検査による経過観察が必要と思われた. 火炎熱傷の場合, 気道熱傷合併の有無が生命予後に重大な影響を及ぼす. 今回, 気管の瘢痕性気管狭窄が徐々に進行し, 重篤な呼吸困難をきたしたためレーザー焼灼を施行し, 呼吸困難を軽減することができた症例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告す...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 17; no. 4; pp. 355 - 360 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
1995
日本気管支学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
Subjects | |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.17.4_355 |
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Summary: | 気道熱傷後気管狭窄が徐々に進行し, 6ヵ月後重篤な呼吸困難をきたしたため, 気管狭窄部に対してレーザー焼灼後, intratrachealスパイラルチューブを挿入し, 呼吸困難が軽減した52歳, 男性の1例を報告する. 気道熱傷による瘢痕性気管狭窄に対して, レーザー焼灼は有用であったが, 今後も頻回の気管支鏡検査による経過観察が必要と思われた. 火炎熱傷の場合, 気道熱傷合併の有無が生命予後に重大な影響を及ぼす. 今回, 気管の瘢痕性気管狭窄が徐々に進行し, 重篤な呼吸困難をきたしたためレーザー焼灼を施行し, 呼吸困難を軽減することができた症例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 症例 症例:52歳, 男性. 主訴:呼吸困難. 現病歴:患者は, 1994年1月13日自宅マンション2階で泥酔, 石油ストーブから発生した火災で受傷した. 窓は全て閉まり室内に煙が充満していたため窓を割って救出された. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.17.4_355 |