Endobronchial Ultrasonography(EBUS) : 今日の臨床応用(気管支鏡セミナーより)

気管支鏡で病変を見たとき, その表面だけでなく, 気管支鏡の視野を越えてより深いところ, 粘膜の下や気管支壁の外にあるものを観察したいという要求は誰しも感じるものである. それを可能にしたのが超音波の導入である. 特に中枢気道領域では1997年Becker 1らがradial typeの細径プローブにバルーンシースを装着する方法を開発して以来, その臨床応用は飛躍的に発展した. また近年ではconvex typeの機器が開発され, 縦隔リンパ節穿刺などに良い成績を上げている2. 一方肺末梢領域においても, radial typeの細径プローブを用いて病変の存在部位を確認して経気管支的生検(tr...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 27; no. 6; pp. 461 - 466
Main Authors 佐治, 淳子, 大重, 雅寛, 長田, 博昭, 藤田, 佳嗣, 宮津, 由香, 宮澤, 輝臣, 中村, 美保, 井上, 健男, 石田, 敦子, 白川, 妙子, 栗本, 典昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2005
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
Subjects
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.27.6_461

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Summary:気管支鏡で病変を見たとき, その表面だけでなく, 気管支鏡の視野を越えてより深いところ, 粘膜の下や気管支壁の外にあるものを観察したいという要求は誰しも感じるものである. それを可能にしたのが超音波の導入である. 特に中枢気道領域では1997年Becker 1らがradial typeの細径プローブにバルーンシースを装着する方法を開発して以来, その臨床応用は飛躍的に発展した. また近年ではconvex typeの機器が開発され, 縦隔リンパ節穿刺などに良い成績を上げている2. 一方肺末梢領域においても, radial typeの細径プローブを用いて病変の存在部位を確認して経気管支的生検(transbronchial biopsy以下TBB)のガイドとして用いたり3, 4, さらには質的診断の試みもなされている3, 5, 6. 中枢気道領域への応用 1)Radial type 通常, 20MHzのプローブにバルーンシースを装着して用いる. 気管支鏡の鉗子孔より挿入し, 気道内の目的の部位でバルーンに蒸留水を満たして膨張させ, 気道壁に密着させることによって360度の視野が得られる.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.27.6_461