Nd-YAG レーザー照射後に気管支切開法にて切除した気管支内過誤腫
次第に増悪する咳と労作後呼吸困難で68歳の男性に右主幹をほぼ閉塞する表面平滑な淡桃 黄白色の腫瘤が発見された。気道感染を併発し右上葉の含気が減少し歩行後の強度の呼吸困難を訴えるようになり, 診断と治療を目的に全身麻酔下の気管支鏡検査+Nd-YAGレーザー照射が行われた。生検では確定診断し得なかったが, 外観と腫瘤よりのムチン様液流出から上幹軟骨側に茎を持つ気管支内過誤腫が疑われた。状態が改善した1週後, 右主幹から上幹の膜様部を縦切開して腫瘍摘出術がなされ症状は消失した。Nd-YAGレーザー照射は初期治療のみならず診断と術式選択にも寄与した。...
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| Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 16; no. 7; pp. 663 - 666 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
1994
日本気管支学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI | 10.18907/jjsre.16.7_663 |
Cover
| Summary: | 次第に増悪する咳と労作後呼吸困難で68歳の男性に右主幹をほぼ閉塞する表面平滑な淡桃 黄白色の腫瘤が発見された。気道感染を併発し右上葉の含気が減少し歩行後の強度の呼吸困難を訴えるようになり, 診断と治療を目的に全身麻酔下の気管支鏡検査+Nd-YAGレーザー照射が行われた。生検では確定診断し得なかったが, 外観と腫瘤よりのムチン様液流出から上幹軟骨側に茎を持つ気管支内過誤腫が疑われた。状態が改善した1週後, 右主幹から上幹の膜様部を縦切開して腫瘍摘出術がなされ症状は消失した。Nd-YAGレーザー照射は初期治療のみならず診断と術式選択にも寄与した。 |
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| ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI: | 10.18907/jjsre.16.7_663 |