実臨床におけるレジパスビル/ソホスブビル又はシメプレビル/ペグインターフェロン/リバビリン服用中のC型慢性肝炎患者のQOL評価

「緒言」 C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus; HCV)キャリアは全世界で1億7000万人, わが国で100万-150万人存在すると推定されている. HCV感染例の約70%は慢性肝炎へ移行し, 肝硬変や肝がんに進展するため肝炎ウイルスを排除することは重要である. C型慢性肝炎治療は1992年よりインターフェロン(interferon; IFN)が使用され, 1型高ウイルス量である難治性患者のウイルス排除(sustained virological response; SVR)率は10%以下であった. その後, 直接作用型抗ウイルス薬(direct acting antivir...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 139; no. 11; pp. 1427 - 1434
Main Authors 山元, 俊憲, 鴨志田, 敏郎, 向後, 麻里, 神山, 紀子, 四十物, 由香
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.11.2019
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.19-00019

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Summary:「緒言」 C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus; HCV)キャリアは全世界で1億7000万人, わが国で100万-150万人存在すると推定されている. HCV感染例の約70%は慢性肝炎へ移行し, 肝硬変や肝がんに進展するため肝炎ウイルスを排除することは重要である. C型慢性肝炎治療は1992年よりインターフェロン(interferon; IFN)が使用され, 1型高ウイルス量である難治性患者のウイルス排除(sustained virological response; SVR)率は10%以下であった. その後, 直接作用型抗ウイルス薬(direct acting antivirals; DAAs)の登場により大きく変貌し, 2013年11月にはシメプレビル(simeprevir; SMV)を含むPeg-IFN/リバビリン(ribavirin; RBV)が保険適用となりSVR率は89%となった.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.19-00019