頚椎症性筋萎縮症に対して椎間孔拡大術を併用した椎弓形成術の術後成績の検討
脊柱管狭窄を伴った頚椎症性筋萎縮症(以下CSA)に対して椎間孔拡大術を併用した椎弓形成術を施行した7例の術後成績を検討した.平均年齢は63.7歳,全例男性であった.椎間孔拡大術はC4/5 5例,C5/6 4例,C6/7 1例に施行された.手術時間は平均3時間52分,出血量は平均105gであった.術前平均JOAスコア14.0点が術後15.1点となり有意に改善していた.徒手筋力テストでは,末梢型の1例を除き全例に改善を認めた.術前後で頚椎アライメントの悪化したものはなかった.頚椎可動域は,術前32.1度が術後21.1度と減少していた.椎間孔拡大術を施行した局所の頚椎可動域は,術前13.2度が術後6...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 58; no. 2; pp. 245 - 248 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2009
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.58.245 |
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Summary: | 脊柱管狭窄を伴った頚椎症性筋萎縮症(以下CSA)に対して椎間孔拡大術を併用した椎弓形成術を施行した7例の術後成績を検討した.平均年齢は63.7歳,全例男性であった.椎間孔拡大術はC4/5 5例,C5/6 4例,C6/7 1例に施行された.手術時間は平均3時間52分,出血量は平均105gであった.術前平均JOAスコア14.0点が術後15.1点となり有意に改善していた.徒手筋力テストでは,末梢型の1例を除き全例に改善を認めた.術前後で頚椎アライメントの悪化したものはなかった.頚椎可動域は,術前32.1度が術後21.1度と減少していた.椎間孔拡大術を施行した局所の頚椎可動域は,術前13.2度が術後6.2度と有意に減少し不安定性の出現はなかった.脊柱管狭窄を伴ったCSAに対して後方からの椎間孔拡大術を併用した椎弓形成術は有用な方法であると考えられた. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.58.245 |