呼吸器内科外来処方薬における院外薬局での投薬の遅れについて

「緒言」昨今, 医療用医薬品は増加し, 平成28年には20000種類を超える品目が上市されている. また, 医薬分業も進んでおり, 平成26年度には院外処方箋率は71.8%, 処方箋発行枚数は8億万枚を超えている. 内科, 特に呼吸器内科外来では, 呼吸器病薬のみだけでなく, 降圧薬などの循環器病薬, 糖尿病や高コレステロール血症などの代謝改善薬, 胃潰瘍や便秘などの消化器病薬, 眠剤などの精神・神経科薬, さらには抗がん剤の副作用に対する皮膚科薬剤, 口腔内薬剤など多種多様な薬剤が処方される. 加えて, ジェネリック医薬品の台頭によりさらに処方薬剤の種類が増えている. このような処方に対して...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 137; no. 3; pp. 355 - 361
Main Authors 金城, 和美, 閑念, 美和, 川瀬, 香保里, 松本, 正孝, 高月, 清宣, 藤田, 佐智子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.03.2017
日本薬学会
Subjects
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.16-00212

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Summary:「緒言」昨今, 医療用医薬品は増加し, 平成28年には20000種類を超える品目が上市されている. また, 医薬分業も進んでおり, 平成26年度には院外処方箋率は71.8%, 処方箋発行枚数は8億万枚を超えている. 内科, 特に呼吸器内科外来では, 呼吸器病薬のみだけでなく, 降圧薬などの循環器病薬, 糖尿病や高コレステロール血症などの代謝改善薬, 胃潰瘍や便秘などの消化器病薬, 眠剤などの精神・神経科薬, さらには抗がん剤の副作用に対する皮膚科薬剤, 口腔内薬剤など多種多様な薬剤が処方される. 加えて, ジェネリック医薬品の台頭によりさらに処方薬剤の種類が増えている. このような処方に対して, 門前薬局では多数の薬剤を取り揃えており応需可能と思われるが, それ以外の薬局ではすべてにすぐ応需するのが難しいと思われる. 当院呼吸器内科外来を受診した患者における薬局での呼吸器内科処方薬の応需状況を調べるため, アンケート調査を行った.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.16-00212