基礎から臨床までをつなげる分野横断的統合型初年次導入教育「薬学入門」の学習効果

「緒言」医療技術の進歩, 医療提供体制の変革, 個別化医療の進展など, 日々進歩する医療環境の変化により, その一翼を担う薬剤師や薬学研究者への社会からの期待は高まっている. すなわち, 薬剤師や薬学研究者などすべての薬学のプロフェッショナルは, 病院, 薬局等の医療施設内だけでなく, 社会全体の医療ネットワークの中で, 多様化, 複雑化したニーズに対して今まで以上にアクティブに応えていくことが求められている. そのため薬剤師などの個人は, 自ら課題を発見しそれを解決する優れた問題解決能力を修得する必要がある. それに対して大学は, そのような高い資質を有する薬剤師を養成するために必要な, 薬...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 136; no. 7; pp. 1051 - 1064
Main Authors 上田, 久美子, 江本, 憲昭, 森脇, 健介, 北河, 修治, 田中, 将史, 武田, 紀彦, 中山, 喜明, 水谷, 暢明, 上田, 昌史, 八巻, 耕也, 八木, 敬子, 土生, 康司, 池田, 宏二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.07.2016
日本薬学会
Subjects
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.15-00255

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Summary:「緒言」医療技術の進歩, 医療提供体制の変革, 個別化医療の進展など, 日々進歩する医療環境の変化により, その一翼を担う薬剤師や薬学研究者への社会からの期待は高まっている. すなわち, 薬剤師や薬学研究者などすべての薬学のプロフェッショナルは, 病院, 薬局等の医療施設内だけでなく, 社会全体の医療ネットワークの中で, 多様化, 複雑化したニーズに対して今まで以上にアクティブに応えていくことが求められている. そのため薬剤師などの個人は, 自ら課題を発見しそれを解決する優れた問題解決能力を修得する必要がある. それに対して大学は, そのような高い資質を有する薬剤師を養成するために必要な, 薬学全体の教育水準, 特に能動的な学習につながる教育水準の引き上げを具現化することを要請されている. そのため薬学教育モデル・コアカリキュラムが作成され, 各大学は, このコアカリキュラムの内容を大学独自の工夫を凝らした教育法で学習させることで, 目的を果たすことを試みている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.15-00255