若年者の化膿性脊椎炎の2例

若年者の化膿性脊椎炎は比較的稀な疾患とされている.10歳代の化膿性脊椎炎を2例経験したので,報告する.症例1:16歳男性.約2週間前からの発熱と背部痛のため当院内科受診.化膿性脊椎炎疑いで当科紹介後入院.化膿性脊椎炎の診断で,MEPM開始後症状軽快した.約2週間で退院.1カ月後再診時にMRI上進行があるため確定診断のため経椎弓根的生検行った.培養は陰性であった,その後膿瘍は消失した.症例2:15歳男性.腰痛,吐気,発熱で発症.近医受診し入院.化膿性脊椎炎の診断で紹介入院となる.CEZ開始するも効果なく,AMK開始後軽快した.両例ともまず内科を受診していた.安静と抗生剤の経静脈投与で軽快した....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 61; no. 2; pp. 218 - 222
Main Authors 久芳, 昭一, 前田, 和政, 小西, 宏昭, 吉居, 啓幸, 奥平, 毅
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2012
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.61.218

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Summary:若年者の化膿性脊椎炎は比較的稀な疾患とされている.10歳代の化膿性脊椎炎を2例経験したので,報告する.症例1:16歳男性.約2週間前からの発熱と背部痛のため当院内科受診.化膿性脊椎炎疑いで当科紹介後入院.化膿性脊椎炎の診断で,MEPM開始後症状軽快した.約2週間で退院.1カ月後再診時にMRI上進行があるため確定診断のため経椎弓根的生検行った.培養は陰性であった,その後膿瘍は消失した.症例2:15歳男性.腰痛,吐気,発熱で発症.近医受診し入院.化膿性脊椎炎の診断で紹介入院となる.CEZ開始するも効果なく,AMK開始後軽快した.両例ともまず内科を受診していた.安静と抗生剤の経静脈投与で軽快した.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.61.218