柔道授業における心理社会的学習成果評価尺度の開発

「I 問題と目的」 2012年度から実施されている現行の中学校学習指導要領における体育分野の目標(文部科学省, 2008, pp.18-23)には, 生徒が生涯にわたって運動を豊かに実践するための知識や技能を身につけることが強調されている. また, その体育分野の目標の記述の中には, 「運動における競争や協同の経験を通して, 公正に取り組む, 互いに協力する, 自己の役割を果たすなどの意欲を育てるとともに, 健康・安全に留意し, 自己の最善を尽くして運動をする態度を育てる」(文部科学省, 2008, pp.18-20)と示されている. したがって, 体育授業は各運動種目を教材として実施され,...

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Published inTaiikugaku kenkyu Vol. 62; no. 1; pp. 323 - 337
Main Authors 山本, 浩二, 島本, 好平, 永木, 耕介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 一般社団法人 日本体育学会 01.01.2017
日本体育学会
Japan Science and Technology Agency
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.16034

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Summary:「I 問題と目的」 2012年度から実施されている現行の中学校学習指導要領における体育分野の目標(文部科学省, 2008, pp.18-23)には, 生徒が生涯にわたって運動を豊かに実践するための知識や技能を身につけることが強調されている. また, その体育分野の目標の記述の中には, 「運動における競争や協同の経験を通して, 公正に取り組む, 互いに協力する, 自己の役割を果たすなどの意欲を育てるとともに, 健康・安全に留意し, 自己の最善を尽くして運動をする態度を育てる」(文部科学省, 2008, pp.18-20)と示されている. したがって, 体育授業は各運動種目を教材として実施され, 生徒の体力向上や運動技能という身体的側面の育成に加え, 運動への愛好的態度や自己を表現する等の心理的側面, 仲間との協同・協力や自らの役割を果たす等の社会的側面のそれぞれの能力を育成することが目標とされる.
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ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.16034