がん薬物療法施行患者における健康食品の利用状況と患者の満足度調査
「緒言」補完代替医療(complementary and alternative medicine; CAM)は, 米国の国立補完代替医療センターによれば, 「通常の医療の領域外の治療法でまだ科学的にその効果が証明されていないもの」と定義されている. 具体的には, 健康食品, サプリメント, アロマセラピー, 漢方薬, 鍼灸, マッサージなどが含まれる. 厚生労働省研究班が2005年に報告した「我が国のがん患者におけるCAMの利用実態調査」によると, 約45%の人が利用している. その中でも, 健康食品及びサプリメントの利用頻度が圧倒的に高く, キノコ類が多いのがわが国の特徴である. がん患者...
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| Published in | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 139; no. 3; pp. 483 - 490 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本薬学会
01.03.2019
日本薬学会 |
| Subjects | |
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| ISSN | 0031-6903 1347-5231 |
| DOI | 10.1248/yakushi.18-00175 |
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| Summary: | 「緒言」補完代替医療(complementary and alternative medicine; CAM)は, 米国の国立補完代替医療センターによれば, 「通常の医療の領域外の治療法でまだ科学的にその効果が証明されていないもの」と定義されている. 具体的には, 健康食品, サプリメント, アロマセラピー, 漢方薬, 鍼灸, マッサージなどが含まれる. 厚生労働省研究班が2005年に報告した「我が国のがん患者におけるCAMの利用実態調査」によると, 約45%の人が利用している. その中でも, 健康食品及びサプリメントの利用頻度が圧倒的に高く, キノコ類が多いのがわが国の特徴である. がん患者における健康食品の利用に関する報告は少ない. その中, 治療期間中若しくは治療が終了し経過観察中のがん患者が, 治療目的や再発予防目的に特定の健康食品を利用することに対する科学的根拠はなく, 患者や家族の好みや価値観の影響が大きいとされている. |
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| ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
| DOI: | 10.1248/yakushi.18-00175 |