耳鼻咽喉科における救急医療体制の現状と問題点

耳鼻咽喉科の救急医療において, 十分な体制がとられているとは言い難い. より良い耳鼻咽喉科救急体制を構築するためには現在の問題点を明確にすることが必要と考えられるため, 東京都と杏林大学病院耳鼻咽喉科の救急診療の現状について検討した.  東京都においては1次および2次医療機関それぞれが休日を輪番制で救急対応しており, 一定の成果を挙げている. 地域の問題点として, 連休に患者が殺到する傾向があること, 平日夜間に患者を受け入れる医療機関の体制が確立していないことがあり, 今後の検討課題である.  現状の問題を解決していくためには耳鼻咽喉科医全体での意思疎通が必要であり, 話し合いの場の創設が必...

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 118; no. 5; pp. 668 - 674
Main Authors 甲能, 直幸, 小柏, 靖直, 横井, 秀格
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 20.05.2015
日本耳鼻咽喉科学会
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ISSN0030-6622
1883-0854
DOI10.3950/jibiinkoka.118.668

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Summary:耳鼻咽喉科の救急医療において, 十分な体制がとられているとは言い難い. より良い耳鼻咽喉科救急体制を構築するためには現在の問題点を明確にすることが必要と考えられるため, 東京都と杏林大学病院耳鼻咽喉科の救急診療の現状について検討した.  東京都においては1次および2次医療機関それぞれが休日を輪番制で救急対応しており, 一定の成果を挙げている. 地域の問題点として, 連休に患者が殺到する傾向があること, 平日夜間に患者を受け入れる医療機関の体制が確立していないことがあり, 今後の検討課題である.  現状の問題を解決していくためには耳鼻咽喉科医全体での意思疎通が必要であり, 話し合いの場の創設が必要と考えられた.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.118.668