精神科外来における診察前薬剤師面談の患者による評価
「緒言」 近年, 精神科薬物療法の進展はめざましく, 非定型抗精神病薬や新規抗うつ薬の導入により外来で精神症状を管理することが可能となっている. また, 在宅療養支援診療所や在宅療養支援病院の創設と機能強化により, 複数の医師が在籍し, 緊急往診と看取りの実績を有する医療機関が往診や在宅における医学管理等を行う仕組みが整備され, 24時間365日往診可能な体制が確保されている. そのため, 患者が家庭や地域で療養しながら生活できる環境が整備され, 精神科医療は入院中心の治療体制から外来へと移行している. 一方で, 厚生労働省医政局長通知(医政発0430第1号)「医療スタッフの協働・連携によるチ...
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Published in | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 139; no. 2; pp. 317 - 325 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本薬学会
01.02.2019
日本薬学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0031-6903 1347-5231 |
DOI | 10.1248/yakushi.18-00099 |
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Summary: | 「緒言」 近年, 精神科薬物療法の進展はめざましく, 非定型抗精神病薬や新規抗うつ薬の導入により外来で精神症状を管理することが可能となっている. また, 在宅療養支援診療所や在宅療養支援病院の創設と機能強化により, 複数の医師が在籍し, 緊急往診と看取りの実績を有する医療機関が往診や在宅における医学管理等を行う仕組みが整備され, 24時間365日往診可能な体制が確保されている. そのため, 患者が家庭や地域で療養しながら生活できる環境が整備され, 精神科医療は入院中心の治療体制から外来へと移行している. 一方で, 厚生労働省医政局長通知(医政発0430第1号)「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」に関する日本病院薬剤師会による解釈と実践事例(Ver.2.0)では, 「薬剤師を積極的に活用することが可能な業務」に「入院中の患者だけではなく, 外来患者, 在宅患者, 介護老人保健施設などの施設入所者など全ての薬物療法を受けている患者に対して, 薬剤師は適切な薬物治療と患者の副作用の早期発見と防止のための薬学的管理を行う」と明記されている. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.18-00099 |