サルコイドーシス心病変の診断と治療

サルコイドーシスの心病変は, 本邦のサルコイドーシス患者に多く合併し, サルコイドーシス剖検例では, サルコイドーシスによる死因の大半を占める. しかしながら, 心病変の診断は困難なことが多く, 剖検あるいは心臓移植後に初めて明らかとなることもある. 心病変がとらえられにくい原因としては, その病態が非常に多彩であること, 心生検による組織診断率が低いこと, 特異性の高い検査法に乏しいことなどが挙げられる. しかし, 近年ではMRIやPETなど新しい診断法も発展しつつあり, 心病変の早期診断における有用性が期待されている. 本稿では, サルコイドーシスの心病変の診断および治療法の現状について概...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNIHON SARUKOIDOSHISU / NIKUGESHUSHIKKAN (The Japanese journal of sarcoidosis and other granulomatous disorders ) Vol. 28; no. 1; pp. 15 - 24
Main Authors 森本, 紳一郎, 加藤, 靖周
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会 2008
Japan Society of Sarcoidosis and other Granulomatous Disorders
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1345-0565
1884-6122
DOI10.14830/jssog1999.28.15

Cover

More Information
Summary:サルコイドーシスの心病変は, 本邦のサルコイドーシス患者に多く合併し, サルコイドーシス剖検例では, サルコイドーシスによる死因の大半を占める. しかしながら, 心病変の診断は困難なことが多く, 剖検あるいは心臓移植後に初めて明らかとなることもある. 心病変がとらえられにくい原因としては, その病態が非常に多彩であること, 心生検による組織診断率が低いこと, 特異性の高い検査法に乏しいことなどが挙げられる. しかし, 近年ではMRIやPETなど新しい診断法も発展しつつあり, 心病変の早期診断における有用性が期待されている. 本稿では, サルコイドーシスの心病変の診断および治療法の現状について概説した.
ISSN:1345-0565
1884-6122
DOI:10.14830/jssog1999.28.15