薬学部5年生へのProblem-based Learningチュートリアル導入による効果と今後の課題
「緒言」医療人として質の高い薬剤師になるためには, 専門知識はもとより, 豊かな人間性, 高い倫理観, 問題発見・問題解決能力, さらには臨床実践能力など多くのことを身に付けなければならない. これらを達成するために, 着目されていることの1つが能動的学習方略を積極的に取り入れることである. 東北薬科大学(以下, 本学)では, 準備教育において新入生の基礎学力向上を図るための能動的学習方略として, 化学, 生物, 物理に演習を導入しており, その有用性については筆者らが既に報告している. 1) 能動的学習方略として世界の医療系教育で広く活用されているものに, PBL (Problem-Base...
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          | Published in | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 131; no. 9; pp. 1369 - 1382 | 
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| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            公益社団法人 日本薬学会
    
        01.09.2011
     日本薬学会  | 
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| ISSN | 0031-6903 1347-5231  | 
| DOI | 10.1248/yakushi.131.1369 | 
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| Summary: | 「緒言」医療人として質の高い薬剤師になるためには, 専門知識はもとより, 豊かな人間性, 高い倫理観, 問題発見・問題解決能力, さらには臨床実践能力など多くのことを身に付けなければならない. これらを達成するために, 着目されていることの1つが能動的学習方略を積極的に取り入れることである. 東北薬科大学(以下, 本学)では, 準備教育において新入生の基礎学力向上を図るための能動的学習方略として, 化学, 生物, 物理に演習を導入しており, その有用性については筆者らが既に報告している. 1) 能動的学習方略として世界の医療系教育で広く活用されているものに, PBL (Problem-Based Learning=問題基盤型学習)チュートリアルがある. PBLとは, 学習者が事例を基に問題を見つけ, 発見した問題を自分の力で解決を行うことにより学ぶ過程である. チュートリアルは, PBLの過程で少人数グループ討論が行われ, そのグループ討論にチューターと呼ばれる学習の支援者が参加する教育形態のことであり, 簡潔に言い換えると, PBLの実践方法ということになる. | 
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| ISSN: | 0031-6903 1347-5231  | 
| DOI: | 10.1248/yakushi.131.1369 |