アトピー性皮膚炎患者に認められる遅延蒼白反応に対する低出力レーザー星状神経節近傍照射の影響

• Published in: 日本レーザー医学会誌 Vol. 24; no. 1; pp. 25 - 29
• Main Authors: 伊藤, 友章, 加藤, 雪彦, 辻, 香, 磯部, 環貴, 斉藤, 万寿吉, 玉城, 毅, 古賀, 道之, 茂田, 江理, 坪井, 良治, 住田, 治子
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 2003; 日本レーザー医学会
• Subjects: atopic dermatitis; delayed branch phenomenon; stellate ganglion; the low level laser therapy; アトピー性皮膚炎; 低出力レーザー; 星状神経節; 遅延蒼白反応
• ISSN: 0288-6200; 1881-1639
• DOI: 10.2530/jslsm1980.24.1_25

アトピー性皮膚炎患者に対し, 半導体低出力レーザーによる星状神経節近傍照射を実施し, アセチルコリン皮膚反応で生じる遅延蒼白反応に対する影響を検討した. Ga-Al-As 半導体, レーザー (メディレーザーソフト1000®) は波長830nm, 光出力1000mW, 連続波で1回20分照射した. 皮膚反応はアセチルコリン1.0m mol/lを0,05ml注射し, 15分後の蒼白斑面積を測定した. 入院患者週5回照射群は, 10回照射後の皮膚反応が8例中6例で, 蒼白斑の面積が有意に減少した. 外来患者週1～2回照射群でもある程度の蒼白斑面積の減少を認めた. 以上の結果から半導体低出力レーザーによる星状神経節近傍照射は, アトピー性皮膚炎患者に認められる遅延蒼白反応を抑制することが判明した