「専門医の在り方に関する検討会報告書」概要および新しい制度での「人間ドック健診専門医」の在り方について

「はじめに」 厚生労働省が平成23年度に設置した「専門医の在り方に関する検討会」は, 17回にわたる議論を重ね, 本年4月22日に最終報告書を公表した. その主要な点は, 専門医とは何かを定義したこと, 専門医を診療領域別に基本領域専門医とサブスペシャルティ領域専門医に分けて整理したこと, 制度の運営を各学会から第3者機関に移すこと, さらに, 「総合診療専門医」を新たな基本領域専門医として加えたことである. この制度による新たな専門医(基本領域)の養成は平成29年度から開始される予定であり, 各専門医制度はそれに間に合うように準備を進めている. 「人間ドック健診専門医」は基本領域への参入はで...

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Published in人間ドック Vol. 28; no. 4; pp. 605 - 607
Main Author 亀井, 徹正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本人間ドック学会 2013
日本人間ドック学会
Subjects
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ISSN1880-1021
2186-5027
DOI10.11320/ningendock.28.605

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Summary:「はじめに」 厚生労働省が平成23年度に設置した「専門医の在り方に関する検討会」は, 17回にわたる議論を重ね, 本年4月22日に最終報告書を公表した. その主要な点は, 専門医とは何かを定義したこと, 専門医を診療領域別に基本領域専門医とサブスペシャルティ領域専門医に分けて整理したこと, 制度の運営を各学会から第3者機関に移すこと, さらに, 「総合診療専門医」を新たな基本領域専門医として加えたことである. この制度による新たな専門医(基本領域)の養成は平成29年度から開始される予定であり, 各専門医制度はそれに間に合うように準備を進めている. 「人間ドック健診専門医」は基本領域への参入はできないこととなったため, 新制度の2階部分にあたるサブスペシャルティ領域専門医としての位置付けを目指すことになる. この詳細は後に述べるが, 新しい制度に適応するしくみを早急に構築する必要があり, また, サブスペシャルティ領域専門医の一つとして認定されるように, 第3者機関(日本専門医機構)との協議を進める必要がある.
ISSN:1880-1021
2186-5027
DOI:10.11320/ningendock.28.605