発達障害児における長なわとび跳躍動作の発達段階についての研究

「I. 緒言」発達障害児(developmental disorders)には, しばしば運動のぎこちなさ, いわゆる身体的不器用さが認められ, それらが日常生活や学校生活に影響を及ぼしている(岡, 2008; 平林, 2008; 宮地・辻井, 2008). そして, そのような身体的不器用さのある子ども達は, 体育授業等において劣等感を感じ授業に出ることができないなど, 身体的不器用さから派生する二次的な心理的問題を抱えていることも指摘されている(是枝, 2005). このような発達障害児における身体的不器用さは, ボール運動やなわとびのような高次の身体協応性が必要とされる課題において見受け...

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Published in体育学研究 Vol. 56; no. 2; pp. 507 - 522
Main Author 村上, 祐介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育学会 2011
日本体育学会
Subjects
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.11007

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Summary:「I. 緒言」発達障害児(developmental disorders)には, しばしば運動のぎこちなさ, いわゆる身体的不器用さが認められ, それらが日常生活や学校生活に影響を及ぼしている(岡, 2008; 平林, 2008; 宮地・辻井, 2008). そして, そのような身体的不器用さのある子ども達は, 体育授業等において劣等感を感じ授業に出ることができないなど, 身体的不器用さから派生する二次的な心理的問題を抱えていることも指摘されている(是枝, 2005). このような発達障害児における身体的不器用さは, ボール運動やなわとびのような高次の身体協応性が必要とされる課題において見受けられ(是枝・小林, 1992), 本研究で取り上げた長なわとび課題もその一つである. 長なわとびは, 回し手が動かすなわの動きに合わせて身体を動かす運動課題である.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.11007