わが国のStroke unitにおけるリハビリテーション
【目的】 脳卒中初期治療をStroke Unit (SU) で行うことが推奨されているが, 運営体制の明確な基準が必要であり, 本稿ではリハビリ (リハ) の面から検討した. 【方法】 2004年12月から1年間で発症3日以内入院の完成型脳卒中 (くも膜下出血除く) のうち, 入院前ADL自立 (mRS0~2) の3,765例を対象とし, 7日以内にリハ開始した2,655例としなかった1,110例とで比較. 【結果】 両群間で年齢, 性差, 基礎疾患, 病型, 入院後の検査治療等に差はなかった. 入院中のリハ日数はリハ群13.7日, 非リハ群3.0日で, リハ群では嚥下評価, クリニカルパス,...
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Published in | 脳卒中 Vol. 29; no. 1; pp. 38 - 43 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中学会
2007
日本脳卒中学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0912-0726 1883-1923 |
DOI | 10.3995/jstroke.29.38 |
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Summary: | 【目的】 脳卒中初期治療をStroke Unit (SU) で行うことが推奨されているが, 運営体制の明確な基準が必要であり, 本稿ではリハビリ (リハ) の面から検討した. 【方法】 2004年12月から1年間で発症3日以内入院の完成型脳卒中 (くも膜下出血除く) のうち, 入院前ADL自立 (mRS0~2) の3,765例を対象とし, 7日以内にリハ開始した2,655例としなかった1,110例とで比較. 【結果】 両群間で年齢, 性差, 基礎疾患, 病型, 入院後の検査治療等に差はなかった. 入院中のリハ日数はリハ群13.7日, 非リハ群3.0日で, リハ群では嚥下評価, クリニカルパス, 多職種合同カンファレンスの実施が高率, 転帰では, 自宅退院率に差はないが (リハ群51.9%, 非リハ群58.4%), 死亡率は明らかな差を認めた (リハ群2.6%, 非リハ群16.6%). 【結論】 SU運営に際してはリハも含めたチーム医療が肝要である. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.29.38 |