骨折リスクに影響を及ぼす薬物について
「はじめに」 平成27(2015)年の国税調査によると, わが国の総人口は1億2,709万人である. そのうち65歳以上の高齢者は3,342万人であり, 総人口に占める割合は26.7%となり, 超高齢社会の基準(21%)を大きく上回っている. また, 65~74歳人口の割合が13.8%, 75歳以上人口の割合も12.9%となっている. 現在, この高齢化に伴い転倒による大腿骨近位部骨折が急速に増加し, 年間に約15万人が発症している. 厚生労働科学研究「長寿科学総合研究事業-大腿骨頸部骨折の発生頻度及び受傷状況に関する全国調査」(主任研究者荻野浩鳥取大医学部整形外科)によると, 2000年には...
Saved in:
Published in | ORAL THERAPEUTICS AND PHARMACOLOGY Vol. 36; no. 3; pp. 81 - 88 |
---|---|
Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本歯科薬物療法学会
2017
JAPANESE SOCIETY OF ORAL THERAPEUTICS AND PHARMACOLOGY |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0288-1012 1884-4928 |
DOI | 10.11263/jsotp.17.10 |
Cover
Summary: | 「はじめに」 平成27(2015)年の国税調査によると, わが国の総人口は1億2,709万人である. そのうち65歳以上の高齢者は3,342万人であり, 総人口に占める割合は26.7%となり, 超高齢社会の基準(21%)を大きく上回っている. また, 65~74歳人口の割合が13.8%, 75歳以上人口の割合も12.9%となっている. 現在, この高齢化に伴い転倒による大腿骨近位部骨折が急速に増加し, 年間に約15万人が発症している. 厚生労働科学研究「長寿科学総合研究事業-大腿骨頸部骨折の発生頻度及び受傷状況に関する全国調査」(主任研究者荻野浩鳥取大医学部整形外科)によると, 2000年には10.5万人(男:2.3, 女:8.2), 2010年には15.3万人(男:3.2, 女:12.1), 2020年には20.1万人(男:4.1, 女:16.0), 2030年には23.8万人(男:4.6, 女:19.2), 2040年には24.8万人(男:4.7, 女:20.1), そして2050年には24.5万人(男:4.6, 女:19.9)と推定されている. |
---|---|
ISSN: | 0288-1012 1884-4928 |
DOI: | 10.11263/jsotp.17.10 |