医学部生による医学部生のための臨床画報
医学部学生には各診療科での臨床実習が課せられている。座学のみでは得られないことを経験できるが,全ての学生が同じ経験をできるわけではない。学生個人が臨床実習中に経験した事例のうち,他の学生との共有が望ましいものを指導教員が抜粋し,学生が出題形式にした。2つの事例を呈示し,その取り組みを供覧する。教授法と学習にはさまざまな様式がある。今回の取り組みは,早期臨床体験実習におけるレポート作成に加え,症例の問題を作成させることで,効果的な学習方法である「教えること」を取り入れている。問題作成を完成した際は,レポート作成とは異なる達成感が得られることも示唆された。また,指導教員による他者評価がなくても問題...
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Published in | JAPANESE JOURNAL OF HOSPITAL GENERAL MEDICINE Vol. 18; no. 2; pp. 108 - 111 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本病院総合診療医学会
31.03.2022
JAPAN SOCIETY OF HOSPITAL GENERAL MEDICINE |
Subjects | |
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ISSN | 2185-8136 2758-7878 |
DOI | 10.60227/jhgmwabun.18.2_108 |
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Summary: | 医学部学生には各診療科での臨床実習が課せられている。座学のみでは得られないことを経験できるが,全ての学生が同じ経験をできるわけではない。学生個人が臨床実習中に経験した事例のうち,他の学生との共有が望ましいものを指導教員が抜粋し,学生が出題形式にした。2つの事例を呈示し,その取り組みを供覧する。教授法と学習にはさまざまな様式がある。今回の取り組みは,早期臨床体験実習におけるレポート作成に加え,症例の問題を作成させることで,効果的な学習方法である「教えること」を取り入れている。問題作成を完成した際は,レポート作成とは異なる達成感が得られることも示唆された。また,指導教員による他者評価がなくても問題の完成,他の学生との問題共有を通じて,自己評価,他者評価の機会を得られる可能性がある。臨床医に必要な素養や知識を得るのに有用なほか,アクティブ・ラーニングの手法としても有用と考えられたため,報告する。 |
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ISSN: | 2185-8136 2758-7878 |
DOI: | 10.60227/jhgmwabun.18.2_108 |