頭痛患者のセルフメディケーションにおける保険薬局薬剤師の役割

「はじめに」地域の保険薬局も2007年の医療法改正に伴って, 「医療提供施設」として位置付けられるなど, 現場の薬剤師を取り巻く環境も大きく変化してきている. したがって, 地域医療を担う保険薬局の薬剤師も, 患者の症状などから, 患者をover-the-counter(OTC)薬で治療可能な患者と病院・診療所などの医療機関を受診した方がよい患者を適確に判別し, 前者であればセルフメディケーションのサポートを, 後者であれば患者情報を共有し医療連携を取る必要がある. セルフメディケーションとは, 患者自らが健康や医療に関する情報・知識を活用して, 健康管理や軽い病気・ケガの手当てを, 自らの判...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 129; no. 6; pp. 735 - 740
Main Authors 川名, 慶治, 内藤, 結花, 坂入, 由貴, 清水, 俊一, 木内, 祐二, 石井, 正和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.06.2009
日本薬学会
Online AccessGet full text
ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.129.735

Cover

More Information
Summary:「はじめに」地域の保険薬局も2007年の医療法改正に伴って, 「医療提供施設」として位置付けられるなど, 現場の薬剤師を取り巻く環境も大きく変化してきている. したがって, 地域医療を担う保険薬局の薬剤師も, 患者の症状などから, 患者をover-the-counter(OTC)薬で治療可能な患者と病院・診療所などの医療機関を受診した方がよい患者を適確に判別し, 前者であればセルフメディケーションのサポートを, 後者であれば患者情報を共有し医療連携を取る必要がある. セルフメディケーションとは, 患者自らが健康や医療に関する情報・知識を活用して, 健康管理や軽い病気・ケガの手当てを, 自らの判断で行うことである. 1)医療費の高騰により経済が圧迫されている日本では, セルフメディケーションの普及は医療費削減の対策としても期待されており, スイッチOTC薬も増えているため, 薬剤師によるセルフメディケーションのサポートの重要性が注目されている. 1)
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.129.735