簡易懸濁法導入による看護業務の改善
入院患者の半数以上が経管栄養を行っている神経難病病棟において, 簡易懸濁法を導入し, その前後で与薬業務の変化および看護師の与薬に関する意識調査を検討した. 錠剤の一包化調剤により薬袋数が減少し, 1週間分の与薬セットに要する時間は平均で5時間から3時間45分へ減少し, 各勤務帯での確認から与薬までの時間は平均最大33分から23分へと時間が短縮された. また看護師に対する意識調査では, 9割以上が「1週間分の与薬セットに要する時間が簡易懸濁法導入後短縮された」, 7割以上が「薬剤が確認しやすくなった」, 9割近くが「簡易懸濁法を導入してよかつた」と回答していた. 簡易懸濁法導入により安全に与薬...
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| Published in | 医療 Vol. 62; no. 4; pp. 236 - 239 |
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| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 国立医療学会
2008
国立医療学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0021-1699 1884-8729 |
| DOI | 10.11261/iryo1946.62.236 |
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| Summary: | 入院患者の半数以上が経管栄養を行っている神経難病病棟において, 簡易懸濁法を導入し, その前後で与薬業務の変化および看護師の与薬に関する意識調査を検討した. 錠剤の一包化調剤により薬袋数が減少し, 1週間分の与薬セットに要する時間は平均で5時間から3時間45分へ減少し, 各勤務帯での確認から与薬までの時間は平均最大33分から23分へと時間が短縮された. また看護師に対する意識調査では, 9割以上が「1週間分の与薬セットに要する時間が簡易懸濁法導入後短縮された」, 7割以上が「薬剤が確認しやすくなった」, 9割近くが「簡易懸濁法を導入してよかつた」と回答していた. 簡易懸濁法導入により安全に与薬することが可能となり, 与薬に関する看護業務改善につながった. |
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| ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
| DOI: | 10.11261/iryo1946.62.236 |