A精神科病院認知症専門病棟における認知症高齢者の転倒に関する横断研究
【目的】精神科病院認知症専門病棟での転倒の実態を明らかにすること。【方法】2011年11月から1年間,転倒に関する情報を診療録と看護記録から収集した。【結果】転倒割合は56.2%(18/32名),転倒件数は43件だった。転倒の最も多い時間は点灯時間帯(6時~21時)では9時台,消灯時間帯(21時~6時)では5時台,場所は点灯時間帯ではデイルーム,消灯時間帯では病室だった。主要な損傷内容は骨折14.0%,切傷・裂傷30.2%,部位は顔部51.7%,下肢34.5%だった。【結論】精神科病院認知症専門病棟に入院中の認知症高齢者の転倒の特徴として,活動している時間帯と場所での転倒が多く,損傷部位は顔部...
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| Published in | 日本転倒予防学会誌 Vol. 3; no. 3; pp. 55 - 61 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本転倒予防学会
10.03.2017
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 2188-5702 2188-5710 |
| DOI | 10.11335/tentouyobou.3.3_55 |
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| Summary: | 【目的】精神科病院認知症専門病棟での転倒の実態を明らかにすること。【方法】2011年11月から1年間,転倒に関する情報を診療録と看護記録から収集した。【結果】転倒割合は56.2%(18/32名),転倒件数は43件だった。転倒の最も多い時間は点灯時間帯(6時~21時)では9時台,消灯時間帯(21時~6時)では5時台,場所は点灯時間帯ではデイルーム,消灯時間帯では病室だった。主要な損傷内容は骨折14.0%,切傷・裂傷30.2%,部位は顔部51.7%,下肢34.5%だった。【結論】精神科病院認知症専門病棟に入院中の認知症高齢者の転倒の特徴として,活動している時間帯と場所での転倒が多く,損傷部位は顔部と頭部で約6割を占めていた。 |
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| ISSN: | 2188-5702 2188-5710 |
| DOI: | 10.11335/tentouyobou.3.3_55 |