ダブルマイクロカテーテル法を使用した未破裂脳動脈瘤に対する瘤内コイル塞栓術の治療成績

「はじめに」未破裂脳動脈瘤に対する瘤内コイル塞栓術の有用性が報告され2)3)9)10), adjunctive techniqueの使用により多くの症例で治療が行われるようになってきている7)8). われわれは未破裂脳動脈瘤に対して瘤内コイル塞栓術を行う際に塞栓率を上げる目的で瘤内に2本のマイクロカテーテルを留置するダブルマイクロカテーテル法を使用して治療を行い, その治療成績について検討を行った. 「対象」2006年10月から2009年12月の期間に, 当施設で瘤内コイル塞栓術を行った未破裂脳動脈瘤の30例を対象とした. 年齢は29歳から77歳(平均年齢59.7歳)で, 男性8例, 女性22...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 39; no. 6; pp. 393 - 397
Main Authors 渡邉, 卓也, 見崎, 孝一, 林, 康彦, 毛利, 正直, 濱田, 潤一郎, 林, 裕, 内山, 尚之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2011
日本脳卒中の外科学会
Subjects
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.39.393

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Summary:「はじめに」未破裂脳動脈瘤に対する瘤内コイル塞栓術の有用性が報告され2)3)9)10), adjunctive techniqueの使用により多くの症例で治療が行われるようになってきている7)8). われわれは未破裂脳動脈瘤に対して瘤内コイル塞栓術を行う際に塞栓率を上げる目的で瘤内に2本のマイクロカテーテルを留置するダブルマイクロカテーテル法を使用して治療を行い, その治療成績について検討を行った. 「対象」2006年10月から2009年12月の期間に, 当施設で瘤内コイル塞栓術を行った未破裂脳動脈瘤の30例を対象とした. 年齢は29歳から77歳(平均年齢59.7歳)で, 男性8例, 女性22例であった(Table 1). 瘤の大きさは最大径10mm未満をsmall瘤, 10mm以上をlarge瘤とした. small瘤が23例でlarge瘤は7例であった. 瘤の頚部は4mm未満をnarrow neck, 4mm以上をwide neckとした.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.39.393