青木ら“経気管支肺生検によって右冠動脈の空気塞栓を来したと考えられた1例”
空気塞栓症は, 肺裂傷や穿通創を伴う外傷症例において陽圧換気開始時に注意が必要とされている. 脳循環へは2mlの空気流入で致死的となり, 冠循環では肺静脈内への0.5~1mlの空気流入で心停止に至り得る. 外傷治療や外科手術のほか, CTガイド下肺生検やフックワイヤーを用いたCTガイド下マーキングでも繰り返し報告されており, 稀ではあるが, 経気管支肺生検でも脳空気塞栓症や冠動脈空気塞栓症が報告されている....
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 42; no. 4; pp. 297 - 298 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
25.07.2020
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.42.4_297 |
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Summary: | 空気塞栓症は, 肺裂傷や穿通創を伴う外傷症例において陽圧換気開始時に注意が必要とされている. 脳循環へは2mlの空気流入で致死的となり, 冠循環では肺静脈内への0.5~1mlの空気流入で心停止に至り得る. 外傷治療や外科手術のほか, CTガイド下肺生検やフックワイヤーを用いたCTガイド下マーキングでも繰り返し報告されており, 稀ではあるが, 経気管支肺生検でも脳空気塞栓症や冠動脈空気塞栓症が報告されている. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.42.4_297 |