北岡ら“気管支鏡検査で偶発的に発見された咽喉頭病変についての検討”

呼吸器疾患の診療に携わる医師が気管支鏡検査を行う主たる目的は, 言うまでもなく気管・気管支の観察, 診断, 治療である. 近年では超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)やガイドシース法(EBUS-GS)などの検査が普及し, より繊細で複雑な操作が要求されている. さらに肺癌診療においては, 良質な生検検体を気管支鏡で十分量採取する必要がある. このためターゲットとなる分枝やリンパ節へいかに迅速に到達するかということに気を取られてしまい, 最初に通過する咽頭や喉頭の観察が疎かになるおそれがある. 見ているようで見ていない事態が起こりうるのである....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 43; no. 3; pp. 199 - 200
Main Author 二反田, 博之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 25.05.2021
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.43.3_199

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Summary:呼吸器疾患の診療に携わる医師が気管支鏡検査を行う主たる目的は, 言うまでもなく気管・気管支の観察, 診断, 治療である. 近年では超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)やガイドシース法(EBUS-GS)などの検査が普及し, より繊細で複雑な操作が要求されている. さらに肺癌診療においては, 良質な生検検体を気管支鏡で十分量採取する必要がある. このためターゲットとなる分枝やリンパ節へいかに迅速に到達するかということに気を取られてしまい, 最初に通過する咽頭や喉頭の観察が疎かになるおそれがある. 見ているようで見ていない事態が起こりうるのである.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.43.3_199