上部胆管狭窄をきたした黄色肉芽腫性胆嚢炎の1例
症例は,60歳代の女性.発熱と右季肋部痛を主訴に近医を受診した.血液検査にて肝胆道系酵素の上昇とCT検査にて胆嚢壁肥厚,胆石,肝内胆管拡張を認めたため,当科を紹介受診となり,急性胆管炎の診断で入院となった.ERCP所見では,上部胆管に15mm長の狭窄を認めた.SpyGlass®にて上部胆管に全周性狭窄を認め,胆管狭窄部擦過細胞診class IVの判定から,上部胆管癌と診断した.肝右葉切除術,左胆管空腸吻合術を施行したが,病理組織学的には,黄色肉芽腫性胆嚢炎,肝外・肝内胆管炎の診断であった....
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          | Published in | Tando Vol. 29; no. 4; pp. 808 - 814 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本胆道学会
    
        2015
     Japan Biliary Association  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0914-0077 1883-6879  | 
| DOI | 10.11210/tando.29.808 | 
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| Summary: | 症例は,60歳代の女性.発熱と右季肋部痛を主訴に近医を受診した.血液検査にて肝胆道系酵素の上昇とCT検査にて胆嚢壁肥厚,胆石,肝内胆管拡張を認めたため,当科を紹介受診となり,急性胆管炎の診断で入院となった.ERCP所見では,上部胆管に15mm長の狭窄を認めた.SpyGlass®にて上部胆管に全周性狭窄を認め,胆管狭窄部擦過細胞診class IVの判定から,上部胆管癌と診断した.肝右葉切除術,左胆管空腸吻合術を施行したが,病理組織学的には,黄色肉芽腫性胆嚢炎,肝外・肝内胆管炎の診断であった. | 
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| ISSN: | 0914-0077 1883-6879  | 
| DOI: | 10.11210/tando.29.808 |