濱口ら“無症状でCT検診でみつかった真菌感染に伴う気管支結石症の1例”
本論文は "endobronchial aspergilloma" に合致する内視鏡所見を呈した気管支結石の報告である. なお, 著者らは endobronchial aspergilloma とは表記しておらず, あくまで論評者による見解である. 気管支結石などの気道内異物にアスペルギルスが付着することは従来から報告されており, 結石以外でのアスペルギルス付着因子として, 肺癌そのものや術後の縫合糸なども50年前から知られている. 本報告の重要な点は, 結石に二次的に真菌が付着したのではなく, 真菌が結石を形成した可能性を著者らが想定していることであろう. 著者らが考察し...
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| Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 39; no. 2; pp. 117 - 118 |
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| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2017
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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| ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI | 10.18907/jjsre.39.2_117 |
Cover
| Summary: | 本論文は "endobronchial aspergilloma" に合致する内視鏡所見を呈した気管支結石の報告である. なお, 著者らは endobronchial aspergilloma とは表記しておらず, あくまで論評者による見解である. 気管支結石などの気道内異物にアスペルギルスが付着することは従来から報告されており, 結石以外でのアスペルギルス付着因子として, 肺癌そのものや術後の縫合糸なども50年前から知られている. 本報告の重要な点は, 結石に二次的に真菌が付着したのではなく, 真菌が結石を形成した可能性を著者らが想定していることであろう. 著者らが考察しているように, アスペルギルス感染が石灰化に結びつくことを推測する根拠も存在する. |
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| ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI: | 10.18907/jjsre.39.2_117 |