西澤ら“右中葉スリーブ切除を行った気管支原発inflammatory myofibroblastic tumorの1例”
炎症性筋線維芽細胞腫瘍は, 以前の炎症性偽腫瘍の亜型であり, 炎症細胞浸潤を伴う筋線維芽細胞が腫瘍性に増殖を示す疾患とされている. 治療は, 手術による完全切除が最も有効とされている. 西澤氏らは本誌で, 中間気管支幹発生の炎症性筋線維芽細胞腫瘍に対し, 右中葉スリーブ切除を行った症例を報告している. 本誌の掲載で「炎症性筋線維芽細胞腫瘍」を検索すると, 過去3つの報告があった. 本症例と合わせ, その特徴を表にした. なお表の症例1と2は, 本報告中のTable 1の症例2と3に該当する. 興味深いことに, 全例右側発生であった. 本報告Table 1に他の論文の報告があるが, 気管支内発生...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 40; no. 1; pp. 5 - 6 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2018
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.40.1_5 |
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Summary: | 炎症性筋線維芽細胞腫瘍は, 以前の炎症性偽腫瘍の亜型であり, 炎症細胞浸潤を伴う筋線維芽細胞が腫瘍性に増殖を示す疾患とされている. 治療は, 手術による完全切除が最も有効とされている. 西澤氏らは本誌で, 中間気管支幹発生の炎症性筋線維芽細胞腫瘍に対し, 右中葉スリーブ切除を行った症例を報告している. 本誌の掲載で「炎症性筋線維芽細胞腫瘍」を検索すると, 過去3つの報告があった. 本症例と合わせ, その特徴を表にした. なお表の症例1と2は, 本報告中のTable 1の症例2と3に該当する. 興味深いことに, 全例右側発生であった. 本報告Table 1に他の論文の報告があるが, 気管支内発生はすべて右側であった. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.40.1_5 |