Balloonを併用した未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術における周術期虚血性合併症の検討

「はじめに」balloonを併用した脳動脈瘤コイル塞栓術(balloon assisted coil embolization: BACE)は, 1997年にMoretら10)により報告され, それ以降その安全性, 有効性について多くの報告がなされてきた1)2)4)9)7)12). また, conventional coil embolization(CE)において周術期虚血性合併症は最も注意すべき合併症のひとつであり時に重篤な後遺症をのこすことがあり1)3)12)13), BACEにより合併症の頻度がさらに高くなるとの報告も散見される16)17). 今回, われわれは未破裂脳動脈瘤に対するB...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 39; no. 1; pp. 35 - 39
Main Authors 田中, 優子, 南都, 昌孝, 吉村, 良, 寺田, 友昭, 岡田, 秀雄, 新谷, 亜紀, 藤本, 剛士
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2011
日本脳卒中の外科学会
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.39.35

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Summary:「はじめに」balloonを併用した脳動脈瘤コイル塞栓術(balloon assisted coil embolization: BACE)は, 1997年にMoretら10)により報告され, それ以降その安全性, 有効性について多くの報告がなされてきた1)2)4)9)7)12). また, conventional coil embolization(CE)において周術期虚血性合併症は最も注意すべき合併症のひとつであり時に重篤な後遺症をのこすことがあり1)3)12)13), BACEにより合併症の頻度がさらに高くなるとの報告も散見される16)17). 今回, われわれは未破裂脳動脈瘤に対するBACEによる周術期虚血性合併症について検討した. 「対象および方法」2006年1月から2009年11月までに当院にて99例の脳動脈瘤コイル塞栓術を施行, うち入院時記録, 脳血管撮影, 術後diffusion weighted MRI(DWI)が確認できた未破裂脳動脈瘤の58症例61動脈瘤を対象とした.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.39.35