観血的治療を行った非定型大腿骨骨折7例の検討

「はじめに」ビスホスホネート(以下, BP)製剤の長期投与に伴い, 非定型大腿骨骨折(以下, AFF)が数多く報告されるようになった. 骨折予防目的の薬剤投与に伴い発生することが多い骨折であることから関心を集めている. 当院にて観血的治療を行ったAFF 7例の経過について後ろ向きに検討したので報告する. 「対象と方法」対象は2016年3月~2018年7月に観血的治療をしたAFF症例7例10肢である. AFFの診断は2013年米国骨代謝学会task force改訂版の定義に従い行った. 検討項目は年齢, 性別, 内服薬, 服用期間, 既往歴, 受傷機転, 骨折部位, 骨折形式(完全骨折もしくは不...

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Published in日本関節病学会誌 Vol. 38; no. 2; pp. 149 - 153
Main Authors 三上, 行雄, 飯田, 哲, 鈴木, 千穂, 河本, 泰成
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本関節病学会 2019
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ISSN1883-2873
1884-9067
DOI10.11551/jsjd.38.149

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Summary:「はじめに」ビスホスホネート(以下, BP)製剤の長期投与に伴い, 非定型大腿骨骨折(以下, AFF)が数多く報告されるようになった. 骨折予防目的の薬剤投与に伴い発生することが多い骨折であることから関心を集めている. 当院にて観血的治療を行ったAFF 7例の経過について後ろ向きに検討したので報告する. 「対象と方法」対象は2016年3月~2018年7月に観血的治療をしたAFF症例7例10肢である. AFFの診断は2013年米国骨代謝学会task force改訂版の定義に従い行った. 検討項目は年齢, 性別, 内服薬, 服用期間, 既往歴, 受傷機転, 骨折部位, 骨折形式(完全骨折もしくは不完全骨折), 骨癒合期間(XP画像上で骨皮質に連続性が見られるか骨折線の消失をもって骨癒合と判断), 骨密度(DXA法大腿骨頚部のYAM値を測定), 骨代謝マーカー(Intact P1NP, TRACP-5b)を調査した.
ISSN:1883-2873
1884-9067
DOI:10.11551/jsjd.38.149