「2022年度 新型コロナウイルス感染症による小児外科診療への影響アンケート調査」報告
「I はじめに」我々は2021年度に新型コロナウイルス感染まん延の小児外科診療への影響を調査し, 今後の日本小児外科学会の活動の指標, 学会員への支援, 関連他学会との連携, 行政への働きかけ等に資することを目的としてアンケート調査を行い (「厚労科研門田分担班臨床外科グループアンケート調査」) 報告した. 2022年度は小児外科でよく診る疾患であり特に外科的介入を避け保存的加療を選択することがある代表的疾患である「急性虫垂炎」, 「肥厚性幽門狭窄症」に対して, コロナ禍の各期間で外科的介入を避け保存的加療を選択することが増えたかどうかについて, 日本小児外科学会認定施設・教育関連施設にアンケ...
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Published in | 日本小児外科学会雑誌 Vol. 59; no. 7; pp. 1119 - 1126 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
20.12.2023
日本小児外科学会 |
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ISSN | 0288-609X 2187-4247 |
DOI | 10.11164/jjsps.59.7_1119 |
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Summary: | 「I はじめに」我々は2021年度に新型コロナウイルス感染まん延の小児外科診療への影響を調査し, 今後の日本小児外科学会の活動の指標, 学会員への支援, 関連他学会との連携, 行政への働きかけ等に資することを目的としてアンケート調査を行い (「厚労科研門田分担班臨床外科グループアンケート調査」) 報告した. 2022年度は小児外科でよく診る疾患であり特に外科的介入を避け保存的加療を選択することがある代表的疾患である「急性虫垂炎」, 「肥厚性幽門狭窄症」に対して, コロナ禍の各期間で外科的介入を避け保存的加療を選択することが増えたかどうかについて, 日本小児外科学会認定施設・教育関連施設にアンケート調査を行った. また, 小児外科でCOVID-19陽性でも手術が施行された症例の疾患名, 術式, 周術期留意点および術後経過について調査を行った. さらに, 急性腹症 (急性腹症の定義は「急激に発症した腹痛の中で緊急手術を含む迅速な対応を要する腹部疾患群 (急性腹症診療ガイドライン2015))」とした) を主訴に受診した患児でCOVID-19が陽性と診断された患児の疾患名, 外科的介入の有無, 治療経過について調査を行った. |
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ISSN: | 0288-609X 2187-4247 |
DOI: | 10.11164/jjsps.59.7_1119 |